mixhostへのドメイン移管は簡単?実践してみました

07.31.2023

私は自営ながらWebサイト管理を兼業しています。
ほとんど放置されていたことに加え、当初からの担当がいなくなってしまいそのまま引き継ぐ形になったWebサイトです。
といっても引継ぎ資料もなく、過去にサーバ移転もしていたようなのですが詳しくは不明といった状態でしたので、状況確認だけでも大変でした。

しかも、当時のサーバ管理契約上、サービス(保守)料やドメイン管理代行、サイト更新代行料として月数千円の費用がかかっているようで、更新もしていないのに費用がかかるのはさすがに無駄だという考えになりました。

いっそのこと簡素化して管理しやすいようにしてしまおうと、ドメインとサーバともに移管し、Webサイトも新規につくることにしました。

ここではサーバ移管についても少しだけ触れていますが、本来サーバ移管の場合、サイトデータの移管もすると思いますが、移管先のサーバに新しくWebサイトを作ることを前提にしているので、サイトデータの移管方法などは紹介しておりません。

「mixhost」がドメイン移管サービスを開始

結論から言うと、今回行ったドメイン移管方法は思ったより簡単であっさりできてしまいました。

インターネット上の住所であるドメインですが、移管するにはもちろんドメイン管理・移管に対応している会社を探さなくてはいけません。
ここではアズポケット株式会社が運営するクラウド型レンタルサーバ「mixhost」に移管することにしました。
なぜこの会社にしたかというと、以前の記事でもあるように使ったことがあり、サクサク動作しますし、使用するにあたりストレスもなく比較的わかりやすいと思ったからです。

また、もともとmixhostはドメイン移管に対応していなかったのですが、2023年1月にドメイン移管サービスを開始しており、ドメイン移管を考えるようになったタイミングに近くちょうどよかったということもあります。

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ドメイン移管事前準備

ドメイン移管は単純に申請すれば良いわけではなく、以下の事前準備が必要です。
・ドメインの追加(マルチドメイン化)※
・レジストラロックの無効化
・Whois情報公開代行の無効化
・EPP Code(Auth Code:オースコード)の取得

ドメインは通常、管理上の不正な操作を防ぐため管理会社がいくつかセキュリティをかけていますので、無効化(解除)し、移管するにはオースコードと呼ばれるパスワードのようなものを取得する必要があります。

これらの操作は、自らが管理サイトにアクセスしてできるところもあれば、管理会社に依頼しなければならない場合もあります。私の場合は、ドメインやサーバ管理はほぼ全て管理代行会社だったので、ここではドメイン移管に必要な手続きを依頼しました。この時、オースコードも教えてくれました。

最初はドメインとサーバは別管理だと思っていたので、サーバだけを移管するつもりでしたが、契約している代行会社はドメインとサーバの管理はセットだったようで、どっちみちドメイン移管も必須となりました。移管前の管理代行会社との契約は移管完了するまでは継続しますが、その後契約解除ということになりました。

※ドメインの追加(マルチドメイン化)について

少しややこしいですが、ここでいう移管とは、すでにmixhostで契約している別環境があるのでそのサーバにドメインを追加し、1つのサーバにドメインを複数持たせるマルチドメインという形をとり、既存のWebサイトのデータも移行せず、移管先で新たに作り直すこととしています。

あらかじめmixhostでいうところの「アドオンドメイン」で移管するドメインを追加してマルチドメインします。
こうする理由は、今回新規にWebサイトを作るので、前もってサイトデータを構築して表示を確認しておきたかったためです。同じドメインでもドメインの参照先を管理するネームサーバを変更しない限りネット上では公開されないため、マルチドメインした方のサイトデータを改変しても既存のWebサイトには影響しません。
詳しくは割愛しますが、Windowsの環境設定ファイルである「hosts」をmixhost指定の編集をすることで、既存の(ネット上で公開されている)Webサイトとマルチドメインした方の仮のWebサイトを切り替えることができます。

ドメイン移管が完了すると、ネームサーバも自動的にmixhost側に変更されるためマルチドメインした方のWebサイトが参照されるようになります。

ドメイン移管完了後、移管元のサーバ契約が終了してしまうとサイトデータがネット上から無くなってしまうため、移管前のWebサイトは消滅します。

ドメイン移管申請

事前準備ができましたらmixhostから申請します。
管理ページにログインして、上部のメニューの「ドメイン」→「他社管理のドメインを移管」をクリックします。

ドメイン移管に伴う注文ページが表示されますので、移管するドメイン名を入ロします。「検索」をクリックすると移管可否と金額が表示されますので、続いて「カードに追加」をクリックします。
この時、レジストラロックが無効化されていないと移管できない旨のエラーが表示され、先に進めません。

EPP Codeの入力とWhois情報公開代行の要否が求められますので、入力と必要であればWhois情報公開代行の「カートに入れる」をクリックします。

支払い方法を選びます。
都合の良い方法を選択し、右サイドにある「お申込み」をクリックすると申請完了です。

ドメイン移管の申請としてはこれだけです。
mixhostから登録しているメールアドレス宛に、ドメイン移管開始関連のメールが届いているはずです。

ドメイン移管承認

申請してから1時間ぐらいしたところで移管前の大元のドメイン管理会社と思われるところから、ドメイン移管の承認可否の通知がきました。承認「I Approve」で送信「submit」しました。


承認してから数時間後、ドメイン移管完了のお知らせメールが届いていました。

(早いなっ!ドメイン移管完了まで、移管前の管理代行会社からは1ヶ月程ほどかかるという話だったのに。。。)

ドメイン移管レジストラロック

ドメイン移管が完了すればドメイン管理をmixhostでできるようになったので早速見てみたところ、まさかのレジストラロックがかかっていませんでした。不正防止のためのロックなので有効化しておきます。
確認して良かったです。

ドメイン移管登録者名義変更承認

ドメイン移管完了かと思いきや、ドメイン移管完了のお知らせを受け取ってから1日たたずして、「登録者名義変更 承認依頼」というメールが届きました。
当初のドメイン登録者の名義が、今回のドメイン移管の申請者名義と異なるために届いたようです。


1週間ほどの承認期限が設けられており、期限を過ぎるとキャンセルになるとの記載がありました。登録管理上、2通の承認が必要とのことでしたので、2通ともメール内のリンクから早速承認したところ、20分ほどで承認のメールが届きました。

以上でドメイン移管完了です。

メールサーバの変更

自分のドメインでメールアドレスを使用していた場合、ドメイン移管によりメールサーバも変更が必要になります。mixhostでメールアドレスを作成した後にメールサーバの確認ができるようになるので、自分のパソコンのメールソフトに反映するにはそちらを確認します。

まず、mixhostの管理ページからcPanel→「電子メールアカウント」を開き、作成したメールアドレスの「Connect Devices」をクリックします。メールアドレスは右側の「作成」から所定の情報を入力して作成できます。

「Mail Client Manual Settings」の「Secure SSL/TLS Settings(推奨)」に表示されているのがメールサーバ情報です。

メールサーバ情報が確認できたら次はメールソフトの設定です。私の場合Outlookです。
Outlookを開き、左サイドのアカウント名を右クリック→「アカウントのプロパティ…」をクリックします。

アカウント情報から、「アカウント設定」→「サーバーの設定」をクリックします。

「受信メール」、「送信メール」に先ほどmixhostで確認したメールサーバ情報を入力します。

ユーザー名、パスワードはメールアドレスを作成した時に登録したもの、サーバーはそのままコピーします。私のメールアカウントはPOPアカウントなので、POP(POP3)のポートを入力しています。暗号化やパスワード認証には両方チェックします。
入力できたら「次へ」をクリックします。

更新処理が走りますので完了を待ちます。

正常に更新できていれば、直近の受信メールにOutlookからのテストメールが届いているはずですので、確認できれば終了です。メールの送受信ができない場合は、設定内容を見直してみてください。

まとめ

個人的にはドメイン移管は、手続きが難しく時間がかかるという印象でしたが、思っていたより難しいものではありませんでした。

今回はドメイン移管前にあらかじめ同じドメインで仮サイトを作成することで、ドメイン移管が完了し、ネームサーバにも反映されることでWebサイトが自動的に切り替わるという流れで進めました。

日数で言うとドメイン移管申請からWebサイトが新しく切り替わるまで10日程でした。
ドメイン移管完了後、しばらくしてWebサイトにアクセスしたらいつのまにか切り替わっていたので、正確にはもう少し早かったかもしれません。

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