字幕が徐々にズレるのを簡単調整!「Subtitle Workshop」の使い方

字幕と音声が合っていなくてとても見づらい。。。
持っていた動画ファイル(洋画)を見ようと再生すると字幕無しの英語音声だったため、srtと呼ばれる字幕ファイルをネットからダウンロードして動画に反映したのですが、動画内容と字幕が合っていなかったのです。
音声と字幕の開始時間だけがズレているのではなく、字幕ファイルと動画ファイルの時間軸が合っていないのか、動画後半にいくにつれて少しずつズレていくといった状態でした。全ての字幕と字幕の間隔がすべて合っていない状態でした。
字幕データを一つずつ修正するのはさすがに面倒なので、どうしたら良いか調べていると「Subtitle Workshop」という編集ソフトが目にとまりました。
このソフトで字幕ズレを解消することができましたのでその方法を紹介します!
字幕ファイル(srtファイル)とは
srt(SubRip Text)ファイルとは、字幕ファイルと呼ばれるテキスト形式のファイルで、動画に表示する文章を通し番号+タイムコード+テキストをセットにして記述します。
テキスト形式なので一般的なメモ帳アプリなどで開くことができ、mp4、avi、wmv 、flvなど多くの動画ファイルに字幕を付与することのできるシンプルかつ汎用的なファイルです。
「Subtitle Workshop」のインストール
Subtitle Workshopはいくつか種類があるようですが、個人的に比較的わかりやすかった下記のものを使うことにしました。「Subtitle Workshop」を検索すると上位にヒットします。
インストーラーとポータブル用としてzipファイルが提供されていますが、今回はインストーラータイプを使うことにします。
私が確認した時の最新バージョンは「6.0b」でした。
こちらの「…installer」をクリックし案内に従うと実行ファイル(.exe)がダウンロードできます。
任意の場所にダウンロードしてください。


ダウンロードした実行ファイルをダブルクリックするとインストーラーが起動しますので、案内に従いインストールを進めます。不要なものをインストールしないようにカスタムもできますが、そのままでも大丈夫です。




インストールを開始しようとするところでこのようなエラーが表示される場合は、おそらく権限関連のことだと考えられますので、権限昇格かインストール先を変更してください。
私は、むやみに権限を操作するのは気が進まないタイプなのでCドライブ直下に新しく「Program FilesEx」フォルダを作ってここを指定しました。





インストール完了です!
そのまま「Finish」をクリックするするとプログラムが起動します。

日本語化
初期値は英語です。日本語にしたいという方は言語設定が必要です。
「Settings」→「Language」で変更するのですが、初期設定では日本語が無いのでそのままではできません。

日本語化するには日本語ファイルを所定の場所に配置します。
インストール先(ここではC:\Program FilesEx\Subtitle Workshop)→「Langs」→「semi-translated」に「Japanese.lng」というファイルがあるのでこれをコピーし、上位階層(一つ上のフォルダ(「Langs」配下))に貼り付けてください。


ファイルの配置ができたら、プログラムを再起動します。
再度、「Settings」→「Language」を見てみると「Japanese」が追加されているので、これを選択することで日本語に変わります。


字幕ファイルの時間調整
それでは実際に字幕ファイルの調整をしていきましょう。
手順は次の通り。
・最初の字幕開始時間の調整
・全体の字幕ズレの調整(徐々にズレる字幕調整)
最初の字幕開始時間の調整
そもそも字幕ファイルに記述されている時間と動画の音声が、開始からズレていては意味がありません。まず字幕と音声の開始時間がズレている場合は調整します。
Subtitle Workshopのメニューバーから「ファイル」→「開く」をクリックして字幕ファイル(.srt)を、同様に「映像」→「ファイルを開く」をクリックし動画ファイルを開きます。
Subtitle Workshopの右カラム上部と下部にそれぞれ動画と字幕ファイル内容が表示されます。
動画の表示部にあるシークバーやボタン類の操作で最初の字幕位置を確認します。右下に時間表示があるのでこちらを参考にします。2段のうち上の時間が再生中の時間で、下が動画の合計時間です。シークバーにマウスカーソルをあてると、マウスカーソルに合わせた時点の時間になります。




どれぐらい時間がズレているか確認できたら、メニューバーから「編集」→「時間関連」→「時間遅延」をクリックします。
遅くする場合は「+」、早くする場合は「-」を選び、どれぐらい移動させるかを指定(ミリ秒まで指定可)します。「すべてに適用」→「適用」をクリックすると反映されます。画像は仮の数字です。


字幕開始時間が調整できました!
全体の字幕ズレの調整(徐々にズレる字幕調整)
上記では全体の時間を一律で調整しましたが、字幕全体の時間の長さと、動画全体との長さが合っていなかったりすると、動画後半につれ字幕がズレていってしまいますので、一律調整では合わせることができません。
Subtitle Workshopでは、最後の字幕時間を指定することで、その幅に応じて全体の字幕の帳尻を合わせてくれる機能があります。
メニューバーから「編集」→「時間関連」→「時間調整」→「同期化」をクリックします。
「簡単モード」タブの「第一字幕の設定時間」と「最終字幕の設定時間」を指定します。
「最終字幕の設定時間」は、動画全体の時間ではなく、最後の字幕の開始時間です。前項のSubtitle Workshopの動画表示部で確認できた時間を指定してください。
指定できたら「変更」をクリックします。


字幕全体の帳尻を合わせることができました!
保存
時間調整ができたら保存して完了です。

保存した字幕ファイルを動画に反映してズレなく鑑賞することができますね!
以下はWindows標準のメディアプレーヤーにおける字幕ファイルの反映方法です。左下の吹き出しマークから「字幕ファイルを選択」をクリックすることでファイルが選べます。
動画と字幕を合成しているわけではないので、都度反映する必要があります。

まとめ
動画は動画でも映画1本だと、内容にもよりますが字幕は1000行、2000行という単位です。もし字幕ファイルの時間がズレているのを一行一行修正するのはかなり手間で面倒なことです。
字幕ズレはせっかくの動画を楽しもうと思ってもストレスとなりかねません。吹替版にするか、あきらめて字幕なしの英語音声のみで英語の勉強材料にするしかありませんね。
ですが、このSubtitle Workshopであれば開始時間の調整はもちろん全体の帳尻合わせもサクッとできてしまいますので字幕ズレ解決です。
ぜひ活用してみましょう!
( ̄ー ̄)ニヤリッ
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