売上向上にドロップシッピング活用!商品数を劇的に増やして管理も自動化する方法!【Yahoo!ショッピング出店者向け】
私がYahoo!ショッピングに出しているお店では、商品ページを一つ一つ手動で登録しているため、手間も時間もかかり、取り扱う商品も在庫切れや終売などで増減している状態です。
そのため手間の割に商品数が全く安定せず、何とかならないかなと調べていました。
そんなとき、ドロップシッピング(無在庫販売)という販売方法を知り、導入することで商品数をかなり増やせたうえに状況にもよりますが、売上向上も実現できたので紹介したいと思いました。
ドロップシッピングを提供するサイトは数多くあったのですが、私は株式会社もしもが運営する「TopSeller(トップセラー)」を選びました。選んだ理由や概要、固定費の内訳なども紹介するので、ネットショップの商品数や商品管理の手間にお悩みのある方はぜひ参考にしてください。
トップセラーには固定費無料のプラン(おためしプラン)があるのですが、取り扱える商品数(所定の商品から5点を任意選択)や管理にかなりの制限があるので、有料のプランを選んでいます。アカウントだけ登録して専用ページを見てみたい方であればおためしプランでもOKです。
FTPでファイルのやりとりをするので、FTP環境があることを前提にしています。
ドロップシッピング導入後の状況
まず先に導入後の状況について簡単にまとめます。以下は本記事作成時点での状況です。
・月間売上:約2万円~約100万円
・月間固定費:23,958円
※売上は自分のお店の商品分は含まずトップセラー経由だけの売上です。
とりあえず売上の変動幅がすごいです。
導入当初数ヶ月は10万にも満たない時が続きました。上記の約2万円~という範囲に含まれています。状況が悪い時にはモールの経費を加味すると赤字の時もありました。モールの経費とは、売れた時のポイント原資や決済手数料(場合によってはアフィリエイト手数料や任意で設定した成果報酬の手数料もある)などです。
Yahoo!ショッピングには販売手数料はありませんが、上記の手数料があるので、ある程度の売上が無いと固定費をまかなうことができず赤字になります。プランや値段設定にもよるのである程度の売上は一定ではありません。
状況が良い時は特に何もしていないにもかかわらず注文が立て続けに入り、トップセラー経由の売上だけで100万を超えたこともありました。その時期は巣ごもり需要なのか比較的高額の家具の注文が多く、売上を押し上げました。
大体ではありますが、20万~60万の範囲が一番多い売上価格帯といった印象です。自動同期を採用しているので商品管理自体はそこまで手を入れておりません。広告などやり方次第ではもっといけそうな気もしております。
当初、私は自分のところの商品以外は手間なく商品管理ができて商品数を増やすことができればと思っているだけで、売上はダメ元の意識で取り組んでいたので20万~60万が上がっているのが不思議に思います。
売上が上がらない時があったとしても0円は今のところ無いので、ストア自体の稼働証明(広告費)という割り切りにして、今もドロップシッピング継続中です!導入後数ヶ月以外、大きく損はしていないのでしばらく続ける予定です!
ドロップシッピングとは
ドロップシッピング(無在庫販売)とは自分のお店で在庫を持たず商品販売ができる方法です。商品情報だけをお店に掲載し、商品が売れてからメーカー・仕入れ元に発注をかけることにより在庫リスク無しで販売ができます。
メーカー・仕入れ元に発注をかけると、梱包や配送手続きを全てまかせることができ、購入者へ直送されるという仕組みです。
ドロップシッピングを提供する運営会社は基本的に仕入れサイトを持っていて、契約を結ぶことでそのサイトから商品情報をダウンロードしたり、注文情報を登録できるようになります。
TopSeller(トップセラー)を選んだ理由
数あるドロップシッピングサイトがある中、私が自分の環境に合っていると思い選んだのがTopSeller(トップセラー)です。その理由は以下の通りです。
・メーカー各社から提供されている商品数が合計で30万点以上ある
・Yahoo!ショッピング用のデータ形式が用意されている
・商品データや在庫データの自動同期システムがある
・Yahoo!の注文データがそのままTopSeller(トップセラー)への注文に使える
・Yahoo!ショッピングとのコラボキャンペーン中で固定費が安くなっている(解約しなければキャンペーン価格がずっと継続される)
固定費がかからないサイトもあったのですが、商品データをダウンロードして自分のお店にアップロードする手順を結局手動でやらないといけなかったり、注文処理も専用の管理画面で住所などを一つ一つ入力しなければいけなかったりと、自分のしたいことができないものばかりだったので有料でもまず試してみようと決めました。
また、Yahoo!ショッピングで登録できる商品数は無制限なのですが、初期状態では上限20万点に設定されています。20万点を超える商品数を登録するにはYahoo!ショッピングの営業担当に事前に申請する必要があります。
TopSeller(トップセラー)の固定費内訳
在庫リスクゼロで商品管理も自動化できる、その費用はいくらになるか見ていきましょう。以下のプランが用意さています。商品数は記事作成時点(2021年9月)の数です。商品数は続々と増えています。
■プラン
プラン名 | 商品数 | 月額料金(税抜) |
ミニマムプラン | 約6,000点 | 1,980円 |
スタンダードプラン | 約40,000点 | 4,980円 |
プレミアムプラン | 約190,000点 | 24,800円 |
プレミアム+特別配送プラン | 約350,000点 | 27,800円 |
■オプション
〇 〇 パックとは各モール専用データ形式を使う場合に必要になります。
オプション名 | 月額料金(税別) |
楽天パック | 2,980円 |
Yahoo!パック | 1,980円 |
MakeShopパック | 1,980円 |
楽天データ自動同期 | 1,980円 |
Yahoo!データ自動同期 | 1,980円 |
MakeShopデータ自動同期 | 980円 |
私が契約しているプランは「プレミアム+特別配送」というもので選べるプランの中では一番上のもので、扱える商品数が30万を超えます。特別配送というのは、配送希望日が指定できないことなど、配送が特殊な商品が含まれるため少々扱いが異なるのですが、基本的なオペレーションはほぼ変わらないためこちらにしています。含めるのと含めないのとでは扱える商品が10万点以上の差があります。トップセラーと契約するメーカーが増えているのか、不定期ながらこのプランを中心に商品が随時追加されています。
契約当初は20万点台だったのですが、記事作成時点で確認できているのは35万点を超えています。
Yahoo!用のデータを使えるようにする「Yahoo!パック」、お店とトップセラーが提供する商品情報を自動同期させる「Yahoo!データ自動同期」で合計31,760円税別(34,936円税込)/月となります。
当時、Yahoo!ショッピングとのコラボキャンペーン値引きがあり、この契約の場合、約10,000円ほど値引きがありましたので、せっかくなので効果を最大限見込めるようこのプラン決定しました。通常ではこの値引きはありません。
セレクトプランも登場
前項のプラン以外に自分で商品を選ぶ「セレクトプラン」も新しく登場しています。どうやらこちらのプランではYahoo!には対応していないようです。契約できないわけではなく、Yahoo!パックが無いということなので手動登録ならできます。
データ自動同期とは
商品管理簡素化のためのデータ自動同期の設定ですが、事前に自分のお店に合うようカスタマイズする必要があります。仕組みとしては、カスタイマイズされた設定情報をもとに、トップセラーの商品データ(.csv)が自動的にお店に向けてFTPアップロードされる流れです。
カスタマイズ項目にはFTP環境アカウントとパスワードの他、商品価格の計算、データの更新頻度、更新項目の指定、商品名に追記する文字など細かな設定が可能です。
データ自動同期のオプションを設定すると下記が選べるようになるので、「オプション設定」をクリックした次のページでカスタマイズ・設定の「編集」で設定できます。設定できる項目の全体像は記事のボリュームが出るのでここでは割愛します。
ドロップシッピングの注意点
リスクが低く便利に見えるドロップシッピングですが、トップセラーに限らずこの販売方法にはそれなりの注意点があります。
まず、在庫データ更新のズレ。
自動同期には在庫情報も含まれているのですが、トップセラーの場合、データ更新はサーバ負荷を考慮されており、リアルタイムではなく設定できるのは多くても3時間おきに1度です。
仮に同じくトップセラーを導入している他のお店で売れた商品が完売して在庫が無くなったときに、自分のお店で同じ商品が売れたとしましょう。在庫はトップセラー側にあるので、先に他の店で売れたためトップセラーの在庫は0になりますが、在庫データの更新はリアルタイムではないので、自分の店の商品データ上、トップセラーの在庫が無いにもかかわらず完売が反映されないため、在庫がまだある状態にあります。
なので、購入できてしまいます。次回トップセラーが提供できる時期を待つか、キャンセルせざるを得ません。
こうなると購入者は在庫があるから注文できているのに、商品が準備できない状況が作られ、信用低下やクレームに繋がります。
2点目に、商品知識が薄い(無い)。
提供されるデータは無在庫がゆえに実物では確認することができません。しかも事前に商品説明を受けているわけでもないので、データ上だけの商品情報しか出店者はわかりません。ましてや30万点だと次元の違う記憶力でもない限りは把握することができません。
そのため、購入検討者から商品について事前に問い合わせが寄せられた場合、すぐに回答することができません。ドロップシッピング提供者への問い合わせはできるのですが、その流れは、購入検討者→出店者→トップセラー→(トップセラーが把握していない情報があればさらにメーカーへ問い合わせる場合もある)→トップセラー→出店者→購入検討者と、途中経由が重なり回答できるまでかなり時間がかかることになります。
回答が遅いために問い合わせ者からのクレームになったり、気が変わって買うのを辞めることによる機会損失が生じます。
また、自分の観点から商品品質を見極めることができないのも懸念のひとつでもあります。トップセラーには、食品や日用品、雑貨から家具まで様々な商品の取り扱いがあり、今でこそセレクトプランが導入され自分で商品を選べますが、その場合数が多くなるにつれ手間が増えてしまいます。通常プランにあまり自店では取り扱いたくない商品があったとしても、それだけを省くといったことはできません。
3点目に、トップセラーの場合ですが問い合わせはメールのみです。電話でできません。
急を要する問い合わせでもメールとなり、トップセラー側に確認してもらえるまで待たなければいけません。
懸念されることは例えば、購入者からの注文後キャンセル依頼があった場合です。トップセラーへの注文後は基本的にキャンセルはできません。早めの連絡であれば出荷差し止めによりキャンセルが可能となるですが、メール連絡だと間に合わなくなる可能性が高くなります。
購入者がキャンセル不可に応じてもらうことができれば良いのですが、そうでない場合は購入者都合の返品扱いになります。トップセラーにおいて、この場合は返送手数料に加え、キャンセル料として商品卸値の20%が出店者に請求されます。
4点目に、固定費。
固定費がないドロップシッピング提供者であれば問題ありませんが、トップセラーの場合、売上が0でも固定費はかかります。注文が無い状況が続けばただの赤字と化します。
まとめ
家族経営のような人数も少なく小規模運営していると、どうしても当事者だけでできるところはしたいと思うので今回はネット通販の自動化について実現させてみました。
もちろん費用はかかってしまうのですが、本記事で書いた金額であればまた許容範囲です。
予算を大きく組めるのならばもはや、お店の運営ごと外注で効率よくするということも考えるられるのですが、私の環境ではそうはいきません。全部外注すると当然ラクにはなると思いますが、その費用負担に耐えられない可能性を秘めています。
もちろん外注がダメだとは思いませんが、いきなり外注ではなく、まずは可能な限り自分でできることをしたうえで検証すればいいことだと考えています。
トップセラーの会員登録は無料なので、商品ラインナップを見るだけでもOKです!
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