ガソリン代も節約!クレジットカードで固定費管理を簡素化!

09.22.2021

お店を運営する上で、光熱費や通信費など固定費(経費)が発生します。当然、管理するのに手間がかからない方がよいですよね。

私が家族経営の一員として参加した時、運営にかかる経費の多くは口座引き落としだったので所定の期限までに都度入金していました。電話代、電気代などそれぞれ毎回なので毎月何度も銀行に足を運んでいる状態でした。

そんな状態を好ましく思っていなかったので、固定費管理の簡素化のため支払い環境を変えました。

以下にあてはまる方に検討余地ありです。
・毎月の固定費をまとめて管理したい
・仕事で車(ガソリン)をよく使う
・ポイントの管理をしたくない/有効期限を気にしたくない

固定費の支払いはガソリン系クレジットカードで

今回使うのは「シナジーNICOSカード」です。エッソ、モービル、ゼネラルのガソリンスタンドで会員価格での給油が可能になります。2019年7月にブランド統合により「ENEOS CBカード」に変更され上記に加えエネオスでも特典対象です。
EneKey(エネキー)と呼ばれるスピード決済ツールがあり、セルフガソリンスタンドの給油機のセンサーにタッチするだけで給油が可能です。

ENEOS CBカード
EneKey(エネキー)

選んだというよりかは今あるカードを整理したところ、持っているカードでほとんど使われていないカードがこのカードだったというだけですが、今回の目的に合致するのでちょうどよかったからです。

ENEOS CBカードの特典は?

ガソリンを会員価格で給油というのは、ガソリン系カードではよくあることですが、このカードは月間のカード利用額に応じてガソリン価格を請求額から値引きされる点にあります。

私は仕事の関係上、品物の配達などがあり普段から車を利用するのでガソリン代が値引きされるのは合理的です。

値引き額は以下の通り。

月間のカード利用額請求時の値引き単価
7万円以上7円/ℓ引き
5万円~7万円未満5円/ℓ引き
2万円~5万円未満4円/ℓ引き
1万円~2万円未満2円/ℓ引き
1万円未満1円/ℓ引き

この特典を利用すべく、光熱費や電話代などの固定費の支払いをこのカードにまとめてしまうのです。
クレジットカード払いに対応している必要がありますが、大体のサービスで対応しているのではないでしょうか。

実際の請求書はこのようになります。

8月利用分支払い時のものです。
事業にかかる電話代や電気代、ガソリン代をまとめることができました。この時は合計6万円台でした。「★」マークがついている項目がガソリン代です。

固定費とはいえ状況により増減しますので7万円以上になったり5万円未満という時もあります。この月の利用分に対する次回の値引きは、「5円/ℓ」ですね。
また、この月の場合、適用される値引きは以前の利用額が7万円を超えていたので「7円/ℓ」です。給油したガソリンは13ℓ+29ℓ+14ℓ=56ℓ(小数点は切り捨てのようです)なので、56ℓ×7円=392円が自動で値引きされます。

このカードにはポイントとしての還元は無く値引きとして還元されます。自動値引きなので特に手続きは必要ありません。

ポイントの場合、どうしても有効期限や貯めるだけに意識してしまったり管理もしなければいけないので、有効期限や特典の適用漏れなどを気にすることが無いという管理の手軽さもメリットの一つです。
ポイントは付与された時に得したのではなく、使った時にやっとポイントとしての利益を得られるということを認識しなければなりません。

画像にある年会費については後述します。

ENEOS CBカードの注意点

管理が簡単になる反面注意すべきは「還元率の変動」と「年会費」です。自分の環境に合うかどうか検討する必要があります。

■還元率の変動
利用額に対するガソリン代が占める割合により還元率が変動します。ガソリン代が多く占めるほど還元率が高くなりますが、そうでない場合はかなり低くなるので、ガソリンをあまり使わない環境だとメリットを受ける効率が悪くなります。

また、値引きが適用される給油数量には150ℓまでという上限があります。つまり値引き上限は、値引き単価が7円/ℓ円で150ℓ給油した場合である「1,050円」となります。
次回値引きも考慮してカード利用を7万円とすると、還元率にして1,050円÷70,000円×100=1.5%です。
もちろん無理に7万円以上にしてしまうと経費がかさんでしまいよくありませんので、1.5%より低くなる可能性の方が高いです。

私の事業環境では月に150ℓものガソリンを使うのはなかなか非現実的です。前述の画像を例にとると、還元率にして392円÷(64,428円+392円)×100=約0.6%ですので、高いとは言えない印象です。

還元率が低くなる可能性を加味しても管理の簡素化や還元の自動化を優先したい場合などどちらが重要か要検討といったところです。


■年会費
入会初年度は年会費無料ですが、2年目以降は2,200円(税込)がかかります。
ですが、1年間で利用金額が264,000円(税込)以上だと翌年以降も無料になります。月に22,000円を使っていると年会費は無料です。
年間の集計なので、月22,000円に満たなくても他の月が多ければ問題ありません。 年間264,000円(税込) であればOKです。

カード利用の有無関係なくかかる年会費は、何としてでも避けたいコストですが、事業をする上で月22,000円未満の固定費で運営することはなかなかできることではないと思うので、もし本記事のように固定費を払うためのカードにするのであればあまり意識しなくても大丈夫ではないでしょうか。

私の環境でも1年をかからずとも年会費無料判定をいつもクリアしております。
このカードで年会費かかるほど固定費を落とすことができればいいのですが。。。(汗)

まとめ

本記事では固定費をカードでまとめて管理のハードルを下げたことについて書きました。

支払いをカードにまとめることは、支払い方法変更の手続きを取らないといけないので正直、手間ではありますが1度やってしまえばあとは特にすることはありません。
手間なのは最初だけです。払わないといけない経費なので、支払い方法を買えるだけで値引きが適用されるのであれば十分メリットといえるでしょう。

かつて、固定費支払いのために都度、銀行に足を運んでいた状況にはもう戻りたくないですね。
今となっては、家族も固定費管理にそこまで時間に追われることもなくなり、別のことに時間を使えるようになりました。